2018/04/23

1963年生まれ30歳の年大きな出来事がありましたですその2


はじめて長期の出張工事で 関東のほうへ行きました。宿は千葉県の船橋市でしたが、現場は都内です。
当初はひと月くらいで帰れるかなと思ったのですが 春から8月までいました。
上京するときに、18と19歳の新人を連れて3人で行ったのですが、この2人はすでに僕が行くときに連れて行くことが決めれられた事のようでした。僕は社員ではなく 臨時の職人として行くので、当時は親分の会社の経費とかお金を預かるような事をしなくてもいいのですが、必然と親分の信用してる人間ですので そうなり 結局 現場が終わるまでいたことになります。そして 親分の弟弟子の人が責任者でいましたので その人のサポートもしました。

現場が長引いてこの人もなんか 心を病んでたようですが やっと終わって帰る時、九州から2台の自動車を持ってきていましたので 乗って帰らなければいけません。1台は軽の箱バンでもう一台は6人乗りのトラックです。
まさか最後の荷物の積み込みして 車まで自分が乗って帰るなんて予想してなかったけど
成り行きで仕方なかったです。
軽にはエアコンがついてましたが、トラックはついてない上に 道具も乗せて帰らなければいけません。残った人間は責任者の親分の弟弟子と僕、それに最所に僕が連れて行った若い2人です。他の人は 仕事に目途ついて時点で 少しずつ違う現場に行くために帰って行ったから、最後は4人だけでした。免許を持ってない若い2人でしたので、責任者の人と僕が1台ずつ乗って帰る事になり、軽の場合、道路をずっと走って帰る。トラックの場合は道具を積んで神戸から門司までフェリーに乗って帰っていいが エアコンもない。
どちらに乗って帰るのも 大変なんですが 僕は年上を立てて 好きなほうに乗って帰って下さいといいました。選んだのは軽の箱バンでしたから 僕はトラックで夕方までに神戸まで行き、神戸からフェリーで12時間ちょうどで北九州(門司)につきますので翌日の朝着くことになります。実は、フェリーに乗るのも初めてでうしろに道具とか積んでるからフェリーに乗り込むのは嫌だなと思ってたんですけど 仕方ないです。
そして、若い2人はひとりずつ乗って帰るか、早く着く軽の箱バンで帰るか決めさせる事にしましたが、2人とも僕と帰ると言い出したので、3人で東名高速などを通って神戸に向かいました。
東名高速の渋滞に巻き込まれ 炎天下の中 相当暑かったです。
ふたりが一緒に帰ってくれたんで、退屈はしなかったけど。
8月でしたのでエアコンがないのは キツかったですし、途中渋滞にも巻き込まれ3人共 車の中でぐったりでした。一方 軽の箱バンは前の夜に出発して一気に九州まで走ったらしく 帰り着いていたようです。
何ヶ月かぶりに帰ってきた九州でしたが、臨時の職人なので これから先なにか仕事を探さなければいけません。出張の間は単価もよかったのですが 嫁が持ってる口座に振り込まれてましたのでどのくらいあったか細かい数値はわかりません。今迄で一番よかったと思います。

出張に行ってる間に、嫁と親分夫婦の間で話し合いがあったようです。この時の収入に目がくらんだのかずっと働かせて欲しいと頼んだようでした。このことは僕自身全然しらなかったのですが あとでわかります。
大きな仕事が終わって慰労会が行われ、当然、自分も呼ばれて行ったんですけど、そこで次の仕事を頼まれます。出張ではなく事務所で型枠を作る事だったんですけど出張に連れて行った若い子たちの教育も兼ねての話でした。現場では雑用にしか使われなかった子達に 図面の見方や展開など工期に追われる事がないので ゆっくり教えられます。
もともと、自分でいうのもなんですが 面倒見はいい人なので 自分が坊主(養成工)のころ 親分の教えの中に、「俺からしてもらったことのお返しは 俺にじゃなく将来若いもんに返してやってくれ」というのがあって 頭をよぎりました。
なので、しばらく事務所の仕事場に行くようにしたんですが 9月から社員になるように言われます。すでに専用の机とかも用意されていたので 不思議に思ってましたが 社員達は知ってるというか 世話になってた人ばかりですから 大歓迎のようでした。

そこで、どうしてこのような事になったのかを 社長である親分が説明してくれました。
すべては嫁の願望である事。パンを売ってても不安だったという事や、前の会社ではこんなに収入はなかった。出張仕事を拒む理由に 「嫁や子供といつも過ごしたい」というのがあるんだけど、嫁がそれを望むのなら 自分も家を空けてて仕事してもいいんだって思いました。
「亭主 元気で留守がいい」こういう事を職人さん達の奥さんたちは言ってるようで、うちは違うと思ってた。健康で給与だけちゃんと家に入れてくれれば家にいつも居なくていいという事なんだそう。ということで 吹っ切れました。
1年前もこのことも気がかりだったから 一緒に辞めるかどうかの理由のひとつだったけど。しかし、嫁のアテにしてたことは期待外れになるのです。

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