2018/05/16

1963年生まれ30代最悪環境の現場

平穏に工事現場で仕事をしてると 事務所より電話がありました。
突発の修理工事が出て 作業できる人員すべて集結して 山口県に行くようにと指示されます。僕はちょうど福岡にいたので山口までは3時間もあれば異動出来たんですけど 人を集めて連れて行かないといけません。
昼過ぎに連絡があって 現場に着いたのは夕方でした。遠方から異動してくる人はまだ到着してなかったのですが 到着次第現場にはいります。
来る途中、少し話を聞いていたので安全靴は耐熱の物を購入して持っていってました。
普通のとは 底が厚くて重い感じです。
塗装服として売られてた綿の服。軍手は3枚重ね
首回りや顔にはタオルで露出部分をなるべく作らないようにしました。
耐熱安全靴 高かったのに…
いざ、現場にいくとそこは 製鉄工場で修理するところは まだ火を止めてそんなに時間がたってなく 中は赤い状態です。試しにどのくらい我慢できるかやってみたけど せいぜい10分です。作業服もポリエステルのものより 木綿の塗装服を上から着て作業に望みました。深夜になり 遠方から異動してきた者も集まり人数は今迄にない数でしたから わからないですけど 2グループに分けて12時間交替という事ではじめました。
宿泊する旅館も 大人数でしたから6畳の部屋に10人くらい寝るという状態で 押し入れの中にも 寝てる者もいました。翌朝、夜勤を終えて日勤と交替したのですが 旅館に帰ってもずっと寝てないのでその日はぐっすり眠りました。夕方現場に行くと なんか日勤の人達は ほとんど口もきかないというか しゃべりたくない感じで弱ってます。
作業を始めると 昨日よりは少し中に入れる時間が15分程度我慢できるほどになってますけど 作業環境は最悪です。翌朝 また日勤と交替する時は 日勤の者達は少し回復してるように思えました。かわりに夜勤の者は弱ってます。帰り際に若い者が 僕の布団に寝ましたとかいうから なんでそんなんわかるのかと聞いたら 匂いでわかったというから驚きです。旅館に帰ってみると布団が乱れてるので ほんとに寝てたみたいです。

夕方、また現場に行きましたがそこからもう旅館には戻らず終わるまで作業をする事になりました。外注の人は旅館に帰って貰ったんですけど。
九州からも社長が様子を見に来ましたけど ほとんどの者は弱ってて あまり相手をしたくなさそうでした。
来たときに 安かったのかウーロン茶のペットボトル大量に持ってきてくれましたが ウーロン茶をガブガブ飲むと気分が悪くなる事を みんな 初めてしりました。
僕は天井クレーンとかフォークリフトの操作をしてたので 中の作業場にはいる事が人より少なかったので 比較的元気でしたので ウーロン茶で作業員が全滅しそうな気配がしてたから 外に水を買い出しに行ったりしてます。
休憩所の比較的涼しいところに回収して運びました。
夜中、外回りをしてると何人か あちこちに横になってる者がいたのに気付き 責任者に報告してフォークリフトで回収してまわりました。熱中症と睡眠不足、ウーロン茶で気分が悪かったんだと思いますが 翌朝にはみんな働いてました。

作業員の面倒を見ながら 手が空いてるときは僕も 中にはいって大工さんの手伝いもしてます。流し込みの耐火物は 中が高温なのですぐに固まるので 通常はなにかで押さえたり止めたりして型枠を固定しますが その時は手で持ってるだけですぐ固まるので 熱い中10分ほど手で固定したりしてます。
こんな 高温の中でじっとしてると ズボンがやけて熱くなりすぎるので 足を動かしていないといけません。
来たときに 買ってきた耐熱の安全靴は 深い溝があったのに 終わってから見てみるとツルツルに溶けてなくなってしまっていました。

旅館にもどらなくなって 3日目ようやくこの 突貫工事がおわり みんな 一斉に自販機の前で座り込んだのを覚えてます。僕も途中休憩時間にうとうとはしてましたが ほとんど寝ずに働いてます。工事色々やりましたが ここが一番最悪の現場環境でした。

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